信念~決断の判断基準~

<佐藤さん>「行財政改革」や「まちづくり」にしても「何をやるか」「何をやめるか」「何が正しいか」「何が間違いか」その決断をする時の判断基準は、決断する人間の「信念」によるものが大きいと思うのですが、如何でしょうか?また、先生の「信念」とは何でしょうか?

<阿部先生>「三方一両損」という言葉がありますが、そうした具合に、みんなが納得するようなやり方をしなければならない。
私がよく職員に言う事でもあるのですが、「行政というのは、平等且つ公平である」という事はとんでない間違いだと思っています。 民間企業の場合、お金を払ったら、払った分だけのサービスが得られますが、行政というのは、税金を払った人にその分だけサービスが提供される訳ではありません。当然、払わない人にもサービスが提供される訳です。 その上、払った人に目に見える形で提供される訳ではないケースがほとんどです。
例えば、道路を整備する一方で、学校の改築を疎かにしたら、道路利用者は得するけれども、学校利用者は損をする。同じように、学校を改築するにしても、校舎が完成するまでの間、プレハブの校舎に通っている人と、改築後、新しい校舎に通う人の間にも不公平が生じます。

行政というのは、そうした不公平の塊だと思います。だからこそ、「行政は公平且つ平等でなければならない」というのは、机上における行政理論でしかないと思っています。 但し、不公平感を市民がもったら、今のシステムは成り立たなくなってしまいます。
だからこそ、自分達がどういう税金の使い方をしているか、無駄を省いた上で、市民に対してきちんと説明して、「なるほど、そういうお金の使い方ならば我慢出来る。」と言って頂けるような税金の使い方をしなければならないと思っています。 それが政策を実行する際の一つの判断基準になっています。

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