川崎版聖域なき行財政改革

<佐藤さん>冒頭にお話しを伺った「まちづくり」もさる事ながら、先生が全力で取り組まれた「行財政改革」には目を見張るものが多いように思いますが?

<阿部先生>初めて市長になった時から、徹底的に行財政改革に取り組んで来た訳ですが、川崎市は他の都市に比べて人件費の比率が非常に高かった事に着目しました。職員の数が多く、また、どちらかと言えば、余り仕事をやらない人でも、高い給料をもらうような所がありました。
そこで徹底的に、職員の数を適正な数まで減らしたり、計画されていた無駄な事業を中止したり、そうした事を徹底的に行って財政の再建を計り、財政構造を一から建て直しました。 今のような不景気な時代だからこそ、限られた税収等の中で市政を効率的且つ有効に運営して行かなければならない。市政を取り巻く環境が非常に厳しい中で、例えば、建設事業については市長に着任してからの3年間は全ての新規事業を見送る等、改革を徹底的且つ継続的にやって来た事で基盤が整い、先程お話しした、ラゾーナ川崎等の真の街の活性化に繋がるような必要な事業に着手出来るようにもなりました。

市政は、市民の皆様から集めた大切な税金で運営している訳ですから、出来るだけ無駄をなくすという事は当たり前の事です。高度成長期には水膨れの如く増え続けた公務員の数、給料も高いままで、民間が下がっても、変わらないままでいる訳ですから、市民がどれだけ額に汗して税金を納めても、中間搾取されてしまうような構図があり、その残ったもので、市民サービスを行うといった時代がありました。 現代のようなスリム化が求められる時代には、行政もスリム化し公務員を出来るだけ減らす等して、より多くの税金を、市民生活の向上の為に役立てられるよう市民に還元して行ける行政でなければなりません。 中間でどこに消えているかわからないようなものが多ければ多い程、市民にとってはマイナスになる。だからこそ、職員の数を減らしたり、特定の人だけが恩恵を受け、得をするような施策については、反発を受けようが、嫌われようが、目に見える形で断固として削って行く事に取り組みました。

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